5月14日にUstreamで
マレーシア不動産投資WEBセミナーが開催されました。https://momself.com
海外移住の選択肢を増やす上で
とても参考になるセミナーでしたよ。
どんなセミナーだったのか、夜の部(20:00~23:00)の内容をご紹介します。
2013年5月14日(火)「マレーシア不動産投資WEBセミナー」
株式会社FortuneLife(フォーチュンライフ):當間智さん(ハオヤンさん)
&
株式会社Catch the Web代表取締役:横山直広さん
セミナーの内容は、ハオヤンさんの解説が中心です。
横山さんの発言は、「横山/」と表記させていただきました。
(横山さんは9月にマレーシア移住予定だそうです)
生放送中にメモ書きしたものを書き起こしたため、
一部、不正確な部分もあるかもしれませんがご容赦ください。
なお、セミナー内容の書き起こしをブログに掲載することについては
セミナー内で両者の許可を得ております。
ハオヤンさんの自己紹介
ハオヤンさんの不動産投資歴は?
日本の大家としてスタート。
5年前からマレーシア不動産投資を始めた。
マレーシア不動産投資の方法について
知り合いや大家仲間にやり方を教える内に、
ビジネスとして展開するようになった。
現在は、年の半分をマレーシア、半分を日本で暮らす生活。
ハオヤンさんのご家族は?
妻は、華僑(香港人)。
4ヶ国語を話せる(英語、日本語、中国語、広東語)ことと
華僑のネットワークを活かし、
ディベロッパーや業者とやり取りできるのが強み。
海外投資の難しさは?
どんな分野もそうですが、
初めてのことは、たくさん学び、調べること。
だまさない業者を選ぶことが大事。
(どの業者も自分の扱っている物件を紹介したい)
業者の話を鵜呑みにしてはいけない。
他の業者の話を聞き比べたり、
ネットで調べるなど、自分でも調べることが大事。
横山/日本で聞いた話と現地で実際に見聞きするものは違うと実感。
日本にいると曲がった情報が伝わっていることも。
不動産投資先としてマレーシアを選んだ経緯は?
大学生の頃から不動産投資に興味があった。
東村山の小さなマンションを
祖父→父が相続したが、父は不動産に興味がなかった。
自分は「金持ち父さん貧乏父さん」を読んでいたので
不動産投資に興味を持ち関わりはじめた。
学生時代から海外不動産に興味を持っていたため
中国の不動産も見に行ったりしていたが、
非常な変化を遂げるのを目の当たりにした。
中国の不動産投資は、チャンスを取り逃がした。
2008年の終わりごろ、大学の教授から
「マレーシアもおもしろいことが起きている」と聞き、
3泊4日の短期旅行でみたマレーシアが
過去の中国の状況にオーバーラップした。
その旅行中にマレーシアの物件を購入し、現在につながっている。
海外不動産投資では、何に注目しているか?
その国の計画方針。
「何に力を注ごうとしているのか?」
マレーシアは2020年に向けて先進国入りしようとしている。
国家プロジェクト:「ジョホール・イスカンダル計画」
マレーシアを他の国と比べると?
マレーシアのいいところは?
- バランスがいい
- 途上国の中堅国の国
- いい意味で仕組みが整っている(イギリスの法体系など)
「ミドルリスク・ミドルリターン」
国自体が安定的な成長に入っているため。
フィリピンのほうが貧しく将来的な伸びしろはあるが、
政治的な不安・テロ・治安というリスクも存在する。
マレーシアは安定的に伸びていくと考えている。
日本人のリタイア後の移住先として6年間連続1位。
マレーシアは途上国という感じではない。
物価は日本の3分の1程度
Wi-Fi(無線LANでインターネットに接続すること)も使える
親日国
投資としてだけではなく
その国自体を楽しむことができるバランスの良い国。
横山さん/自分がマレーシアに住むからだけではなく、
品川駅の看板に「マレーシアに2人で旅行」とか
5月5日「新報道2001」でマレーシア特集が組まれたり、
日本→マレーシアへの熱さを感じている。
海外不動産投資について寄せられた意見
今じゃなくてもいいのでは?
これからもずっと日本で暮らしていくから
外貨を稼がなくてもいいのでは?
確かに、投資先としては
国内不動産、株やFXなど色んな選択肢がある。
「アベノミクス」で世の中のお金の量が倍になると、
銀行などうまく回って行く所では恩恵を受けられるが
一般の方はどうでしょう?
万が一、アベノミクスがうまく行かなかった場合、
お金が増え円安になった状況で、コケたら・・・?
前例がなく、何が起こるかは専門家にもわからない。
円安(円が弱く)になると、
日本で売られているものの価格が高くなってしまう。
アベノミクスが成功して
収入が上がり、日本の景気が良くなっていれば良いのですが・・・?
日本円と一蓮托生してもよいのか?
「リスクヘッジで海外に資産を持ってみては?」
「円高のうちに海外投資をしておいてはどうでしょう?」
というご提案です。
クライアント(お客様)はどのような考えを持っていますか?
今はまだ、ドル円は100円程度。
数年前だったら110~120円で推移したことを考えると
早めに動けるのであれば、早めにチャレンジしたい。
海外に口座を持つことも視野に入れている。
国内だけで投資をしていると、
10年20年先を見た時にわからない。
国際的な分散が重要だと考えている。
マレーシアはどんな国?
国教:イスラム教
(宗教の自由は認められている)
人口:2800万人(年約2%の増加)
資源:資源が豊富にある(石油、パームオイル、水など)
資源が豊かなため、税金面でも優遇されている。
旧イギリス領:法律の整備、融資に厳格なルール
外国人にとってハードルが低い国。
30年前に、マレーシアを文化・経済など様々な分野で
2020年までに先進国並にするという目標が立てられている。
これまでの20年で計画はほぼ達成している。
GDP成長率:平均5.5%以上
マレーシアの人件費は安くないが、
ジェトロの賃金のレポートによると
現在、中国の人件費が上がっているので大差がない。
マレーシアの地域にはどんな特徴がある?
- クアラルンプール(マレーシアの首都)
- ペナン島
- マラッカ
- ジョホール
一般的に、マレーシアの不動産投資というと
クアラルンプールやペナンを指すが
「すでに高騰しているのでは?」という声も聞かれる。
日本で言えば、東京・大阪・札幌・・・など
地域によってマーケットが違うため一概には言えないが、
クアラルンプールやペナンは
2,3年くらい前から加熱していると考えられている。
横山/クアラルンプールに住む予定だけど・・・
「クアラルンプールはバブルではないのか?」
けっこう微妙なところ。
実態がどれだけ伴っているのかが大事。
クアラルンプールは、きれいで先進国の都市になっているため
億の不動産も存在するが、
価格(将来性)を先取りして価格が上がっている感じ。
マレーシア国民の所得は追いついていない。
他の地域やマレーシア全体が伸びていけばいいが、
この状況のまま不動産価格が上がった場合はおかしい。
イスカンダールマレーシアとは?
「イスカンダールマレーシア」とは、
マレーシア半島の先っぽの開発区エリアのこと。
東京都より広いくらいの面積。
「イスカンダル計画」として、
マレーシア政府が重点的に開発しているエリアの総称。
5つのゾーン(A~E)に分けて開発されている。
イスカンダルマレーシアの特徴
- 国と州政府による巨大プロジェクト
- マレーシア初の経済特区
- 相対的に安価な不動産価格
- シンガポールと連携した地域開発
1965年にマレーシアからシンガポールが独立し
以降、シンガポールとマレーシアはライバル同士の関係できたが、
ここ10年シンガポールは先進国として確立した反面、
マレーシアは中堅国から抜け出せていない。
「シンガポールや周辺の地域と一緒に発展させていこう!」
「イスカンダルを東南アジアの都市圏にもっていこうよ!」
という狙いがある。
9つの重点分野
- 農産品・食料品加工
- 金融・コンサルティング
- 石油化学・油脂化学
- 教育
- ヘルスケア
- 物流
- 電子・電気
- 観光・ツーリズム
- クリエイティブ産業
5つのフラグシップゾーンの特徴
Aゾーン:ジョホール・バル
古い都市であり交通混雑がひどいので
交通インフラの整備が重点事項。
Bゾーン:ヌサジャヤ
キーデベロップメント。
C&Dゾーン:タンジュンペレパス港やパシグダン港など
港湾や工場があり、多くの船舶が行き来するエリア。
Eゾーン:ケライジャヤ
セナイ国際空港、IT産業等
ジョホール州の「ジョホール・バル」と言うと、
正確にはAエリアを示す。
ハオヤンさんが現在、
マレーシアの不動産投資先として1番注目しているのが、
Bゾーンのヌサジャヤだそうです。
なぜ、ハオヤンさんは
マレーシアの不動産投資先として
ヌサジャヤに注目しているのか?
長くなってしまったので、続きは後半編に書きますね。